目次
挨拶
こんにちは、むばしゃです。今回はPJCS2022本戦(シニアカテゴリ)でスイスドロー2-4してしまった構築について書かせていただきます。大変お見苦しい成績ですが全国大会初出場記念として温かい目で見てください。
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構築経緯
今回は禁伝を2体使えるということで、きょじゅうざんで相手のダイマエースに多大な負荷を与えられるザシアン+範囲技持ちというのを思考の軸にした。
範囲技持ちとしては両バドレックス、グラードン、カイオーガが最終候補に挙がった。白バドは速いザシアンとの噛み合いが悪く、グラはメイン技が命中85と不安定なため不採用。オーガと黒バドが残ったわけだが、ザシアンの〇〇耐え調整でHPが少なくなったポケモンを嘶きの餌にできること、S150から放たれるダイホロウでザシアンの火力を底上げすることも可能なこと、技の自由度が高いことの3点を高く評価して黒馬バドレックスを採用。
黒バドザシアンという2匹はかなり速いが、追い風やレジエレキなどに上から破壊されるので、追い風を使えるトルネロスを採用。エルフーンとの選択だが、タスキを潰しながらSを操作できる凍える風を覚えることが決定打となった。
黒バド構築である以上、イベルタルが苦しいため電気でダイマエースになり得るポケモンは採用確定。当初はパワーと素早さが高く、ダイマしてもしなくても強いレジエレキを採用予定だった。しかし、グラードン+ザシアンが台頭してくる中で枠の都合上、トルネザシアン黒バド+電気枠でグラードンの相手もしたいと考えるようになった。…となると浮いてないレジエレキじゃ厳しい。かといってサンダーや化身ボルトロスじゃダイマグラードンを倒しにくい…と途方に暮れていた僕の前に1匹のポケモンが現れた。そう、霊獣ボルトロスである。C145から放たれるダイソウゲン(くさむすび)でグラードンに負荷をかけることができ、Sはグラードンと組まれがちなリザードンより"1"高い101。特殊ダイジェットを覚えないこと以外の全てが完璧すぎたので採用を確定した。
以上4体を基本選出とする。
上記の4体で勝てないのが「壁+ザシオーガ」「白バドパルキアなどトリル系」だったため、残り2枠で対策することに。まずはいかく+ねこだまし+捨て台詞でトリル系全般に強いガオガエンを採用。続いてカイオーガの弱点をつける物理ポケモンであり、グラススライダーとグラスフィールドでトリル系にも出していけるゴリランダーを採用して6匹が確定。
個体解説
ザシアン
【特性】ふとうのけん
【性格】いじっぱり
【持ち物】くちたけん
【技構成】きょじゅうざん じゃれつく インファイト まもる
【努力値実数値】183(124)-226(124+)-136(4)-x-136(4)-200(252)
【調整】
HB→特化ザシアンのきょじゅうざん確定耐え(H182でも耐えるがAを1伸ばすよりHを1伸ばして8n-1にした方が強いと判断)
S→準速(なるべく速く)
A→余り
【各技の採用理由】
きょじゅうざん:ダイマ相手に威力200が出る一致技、採用しないわけがない
じゃれつく:パルキアへの打点、命中は90だがデメリットなしで非ダイマのオーガやレジエレキを殴れるのも○
インファイト:最高火力の格闘技、鋼タイプへの打点
まもる:一時的な縛りの解除、ダイマ枯らしなど立ち回りの幅が広がる
【主な候補技の不採用理由】
せいなるつるぎ:ダイホロウとの相性が悪い
でんこうせっか:追い風ミラー以外であまり使わない
みがわり・つるぎのまい:攻撃技3つほしい、まもるもほしいとなると技スペースが…
【備考】技は打点がなくて困ることがないように3ウェポン+まもる。ダイマポケモンの削りやロンゲエルフいたずらボルトなどシステムポケモンの破壊など多くの役割を担ってもらう。
黒馬バドレックス
【特性】じんばいったい
【性格】おくびょう
【持ち物】きあいのタスキ
【技構成】アストラルビット バークアウト マッドショット まもる
【努力値実数値】175-x-101(4)-217(252)-120-222(252+)
【調整】
タスキ持ちなのでCSぶっぱ、黒馬ミラーのために最速、Hを16n-1にしたいかつDを偶数にしたい(ダイアース効率)のため余りB
【各技の採用理由】
アストラルビット:通りが良い一致全体技、抜く理由がない
バークアウト:ダイマオーガやパルキアの火力を下げる、ダイアークとして撃てるため自身の火力補助になるのも○
マッドショット:ガオガエンやディアルガなどに撃てるダイアースの媒体
まもる:ザシアンと同じ
【主な候補技の不採用理由】
ワイドフォース:構築内にサイコメーカーがいない
リーフストーム:ゴリランダーが居るので、バドでゲロゲやトドンを倒す必要がない
ドレインキッス:これ仕込んでもどうせイベルに打ち勝てないので没
てだすけ:実際に使ってみたところ殴った方が強い場面の方が多い
みがわり:タスキとの兼ね合いが悪い
【備考】耐久に振らないときょじゅうざんすら耐えないのでタスキ必須。基本的にはザシアンやダイマエースが荒らしたところを後ろから投げて一掃したい。
トルネロス
【特性】いたずらごころ
【性格】おくびょう
【持ち物】メンタルハーブ
【技構成】エアスラッシュ こごえるかぜ おいかぜ まもる
【努力値実数値】155(4)-x-90-177(252)-100-179(252+)
【調整】
S種族値111を活かすため最速、エアスラ等のダメージが馬鹿にならないためCぶっぱ、奇数にするため余りH
【各技の採用理由】
エアスラッシュ:一致技、怯みによるワンチャンもある
こごえるかぜ:タスキを割りながらS操作できる、ダイアイスで天候上書き
おいかぜ:追い風構築やダイジェットへの対抗手段
まもる:ねこだまし対策、2度目の追い風を貼りやすくもなる
【主な候補技の不採用理由】
ぼうふう:命中不安
あくのはどう:黒バドがトルネより速いのでダイアークビートできない
にらみつける:実際に入れてみたけどあまり使わなかった
【備考】浮いているのもエルフーンと比べて偉かった。
霊獣ボルトロス
【特性】ちくでん
【性格】おくびょう
【持ち物】いのちのたま
【努力値実数値】155(4)-×-90-197(252)-100-168(252+)
【調整】
S101を活かすため最速、火力を求めてCぶっぱ、奇数にしたいので余りH
【各技の採用理由】
かみなり:威力140ダイサンダーを撃てる、麻痺によるワンチャンもあり
はかいこうせん:威力150のダイアタックを撃てる
まもる:ザシアンと同じ
【主な候補技の不採用理由】
ウェザーボール:晴れ下の対ザシアン以外強い場面がない
エレキネット:非ダイマで運用することが少ない
ヘドロウェーブ等サブウェポン:技スペ不足
【備考】イベザシ、グラザシ、オーガザシ、黒バドザシにも出せる神ポケモン。特性ちくでんでレジエレキに滅法強いのも偉い。
ガオガエン
【特性】いかく
【性格】しんちょう
【持ち物】オボンのみ
【技構成】フレアドライブ バークアウト ねこだまし すてゼリフ
【努力値実数値】202(252)-135-110-×-154(236+)-83(20)
【調整】
S→実数値82のガエン抜き
H→耐久を出来る限り高めたいためぶっぱ
D→余り(ザシアンを受ける展開が少なく、他の物理ポケモンに対しては威嚇で足りると考えたのでDを優先)
【各技の採用理由】
フレアドライブ:タイプ一致高火力打点
バークアウト:全体Cダウン、主にパルキアや黒バドに撃つ
ねこだまし:1面止める最強技
すてゼリフ:相手を弱体化しながらサイクルを回せる
【主な候補技の不採用理由】
DDラリアット:悪タイプの技は物理打点より全体デバフの方が有用と判断
とんぼがえり:交代技はダメージを与えるよりデバフする方が有用と判断
【備考】対パルバドはガエンをうまく使ってトリルターンを枯らせるかが鍵になる。
ゴリランダー
【特性】グラスメイカー
【性格】いじっぱり
【持ち物】たつじんのおび
【技構成】グラススライダー 10まんばりき ねこだまし まもる
【努力値実数値】207(252)-182(164+)-115(36)-×-91(4)-112(52)
【調整】
H→耐久を出来るだけ高めたいためぶっぱ(16n-1でもある)
HB→特化ザシアンのきょじゅうざんを乱数で1発耐え(81.3%で耐え)
A→グラスフィールド下の帯グラススライダーでH252カイオーガを乱数1発(93.7%)
S→追い風下で最速黒バド抜き
【各技の採用理由】
グラススライダー:超強力な先制技、採用しない理由がない
10まんばりき:ザシアンへの打点
まもる:ザシアンと同じ
【主な候補技の不採用理由】
ウッドハンマー:ダイマックスでの運用を主としたので草技2個目はいらなかった
はたきおとす、ばかぢから等サブウェポン:優先順位が地面技より低かった
【備考】壁ザシオーガに対しては期待通りの働きをしてくれた。が、選出できる構築が少ないのでこの枠は再考の余地あり。16n-1の調整(?)に関しては、ダイアイスを撃たれることが多いので意外と活きる。
立ち回り
基本選出
先発+or控え+or
追い風で先手を取りつつ、ザシアンやダイマボルトロスで削ったポケモンを黒バドで一掃していく。ボルトとザシアンに関しては基本的に比較的通りが良くない方を先発に置く。
壁+オーガザシアン(微有利)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想①】先発控え
【選出予想②】先発控え
相手の選出は2パターンあるが、どちらでも上記の選出が刺さる。①が来た場合はバークアウト+巨獣斬でオーロンゲをタスキまで貫通しつつ倒す。バークアウトがオーガに命中したならザシアンがダイマオーガの攻撃を耐えることが多いため、オーロンゲが黒バド方向にS操作をする場合、又はオーガがひかえめ+命の珠の場合を除いて数的有利を取ることができる。
②が来た場合はバークアウト+まもるから。ダイマサンダーもCを下げれば割と受け流せる。サンダーを禁伝コンビである程度削っておかないとゴリラで削りきれず負け…という展開になりかねないので注意。
ちなみに②の方がきつい。
追い風+オーガザシアン(五分)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想】先発控え
相手のトルネロスだけ一方的にタスキを持っているため初動が非常に苦しい。こご風読み追い風+ダイジェット(トルネ方向)されたら負けだし追い風読みこご風+何かされても負け。追い風読み追い風かこご風読みこご風を通さないと勝てない。逆に言えば、追い風を同時に貼る、あわよくばこちらだけ一方的に貼ることができれば勝ち。そういう展開に持っていければ黒バドとザシアンで上から蹂躙して〆る。
グラザシ(Rinya Sun)(有利)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想①】先発控え
【選出予想②】先発控え
①の場合の初手は追い風+巨獣斬(ロンゲ)、②の場合はまもる+ザシアン→ボルトバック。この対面でもロンゲは優先して倒したい。チョッキグラにダイマを切られるとボルトだけじゃ倒すのが難しいので巨獣斬を当てて削っておきたい。リザにキョダイゴクエン撃たれたらかなりまずいのでボルトを絡めて迅速に処理するのが大事。
追い風+黒バドザシアンミラー(五分)
【こちら側の選出】先発控え+or
【選出予想】先発控え+or
基本的にレジエレキや化身ボルトがいる場合はボルトを出し、それ以外ではガエンを出す。先に黒バドが倒れた方が負けと言っても過言ではないので相手の黒バドを黒バド以外(ザシアン等)で削りつつ自分の黒バドのタスキを大切にするのが大事。可能なら2回目の追い風も貼れるように立ち回りたい。
スカーフエレキ+黒バドザシアン(有利)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想】先発控え
追い風状態の黒バドを抜けるポケモンが相手にいない+アストラルビットがかなり通ってるので黒バドを大切に。ザシアン等で削って黒バドで片付ける基本の立ち回りを心がける。
イベルザシアン(五分)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想】先発控え
黒バドを残した状態でイベルを倒せれば勝ち、できなければ負け。ザシアンとボルトのどちらかを常に盤面に置いてイベルに圧をかけ続け、これもまた最終的には黒バドを通していく。トルネ黒バドvsイベル@1みたいな世紀末な盤面を作らないように頑張るのが本当に大事。
白バドパルキア(有利)
【こちら側の選出】先発控え
【選出予想①】先発控え
【選出予想②】先発控え
①が来た場合はダイホロウ(パルキア)+インファイト(ポリ2)から、②が来た場合は黒バド→ガエンバック+じゃれ(ガエン)から入る。
①の場合はトリルかパルキア初手ダイマがありえるが、ポリ2を倒せているならどちらもあまり苦しくない。トリルを貼られた場合はザシアンが生存してるのでゴリラバックなどで大事に扱う。ザシアンを失ったとしても、それはトリルを貼れてないことを意味するのでダイマ黒バドやゴリラで上から処理していく。
②の場合は1回目のトリルをガエンの威嚇やゴリラガエンの猫騙し、守るを駆使してなんとか凌ぎ、トリルが切れたタイミングで打開していく。ゴリラガエンを失うと凌ぐのがそもそも難しく、打開フェーズで黒バドザシアンのどちらかを失っていると厳しいのでなるべく誰も失わないように。
どちらの選出をされたとしても、黒バドにダイマを切る場合は特になるべく早くポリ2を処理するのが大事。かいでんぱもイカサマも厄介すぎる。(HB特化ポリ2だった場合+1ザシアンのインファでも倒せないので注意。)
ちなみに②の方がきつい。
JCSの振り返り
第1試合vs壁+オーガザシアン W
先発控え
相手の選出は予想と違ったが、禁伝コンビで荒らして追い風+ダイマゴリラで〆る勝ちパターン通りに展開できてよかった。
第2試合vs追い風+オーガザシアン W
先発控え
初動が噛み合ったのでそのまま上から高火力で蹂躙して勝った。
第3試合vsコジョンド+黒バドザシアン L
先発控え
ねこだまし読みが外れたりワイドガード読みが外れたりと追い風も貼れずコジョンドに好き勝手暴れられて徐々にアド差を広げられていく苦しい展開。黒バドの同速勝負に勝てば勝ち、まで巻き返したが見事に敗れてそのまま負け。神社⛩を使用構築に入れなかった僕のプレミです。
第4試合vs追い風+オーガザシアン L
先発控え
第2試合とは対照的に初動が噛み合わず流れは相手に。そのままダイマランドなどで展開していく相手に対して流れを取り返せず負け。
第5試合vs追い風+黒バドザシアン L
先発控え
こちらが相手の化身ボルトにビビってガエンを出せなかったのに対して相手はガエンを出すのを躊躇う理由がないため悠々と選出。霊獣ボルトが化身ボルトと比較して明確に劣っている痛いところを突かれてしまった。ガエンでデバフしながらサイクルを回す相手に対して、相手をデバフする手段がない僕。そのままアド差が広がって負け。
第6試合vsヒートロトム+イベルザシアン L
先発控え
ヒートロトムのサイチェン択全部外して負け!!!ヒトムに時間稼がれてる間にキョダイリザードンとイベルに暴れられた。
このマッチアップならボルトよりレジエレキの方が強かった(泣)まあ結果論なのでしゃーなし。というか環境読みが甘かった。何かを割り切る決断をできずに出力を少し落としてでも全対応を目指した結果なので後悔はしてません。
レンタルパーティ
終わりに
支えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!!!
ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。指摘、感想、質問等あればTwitter(@poke_mbasha)のDMにお願いします。
サムネ用