初めに
こんにちは、むばしゃです。今更すぎますがケビンオフで使用して優勝した構築についてまとめました。
ここまで公開を遅らせた理由は、「万が一予選に向けて構築が思いつかなかった時に最終手段として使えるようにするため」です。結局は杞憂に終わり、ついでに僕のVGC2023も既に終わってしまったわけですが(泣)
オープンシートbo1・当日環境の考察
ケビンオフのルールが「シリーズ2のオープンシート(準決勝からbo3)」と発表されたので、まずはランクマで流行ってる構築の立ち位置、オープンシートの影響がどうなるかを考察することに。
結論だけ書くと、
+1 イッカコノヨ
+0.5 イルカサイクル・砂
±0 寿司・アロー系・壁
-1 イエアルマ
となった。
そしてこの立ち位置の変化と人読みを基に当日のシェア率を予想し、
砂:25%/アロー系:15%/イッカコノヨ:15%/寿司:10%/壁:10%/イエアルマ:5%/イルカ:5%/その他:計15%
と考えた。
また、オープンシートでまもるがないことを相手に公開するとまもるがないポケモンへの集中がノーリスクになってしまうので、なるべくまもる持ちを多く採用しようと意識した。
構築経緯
上記の考察の結果、不利寄りなイエアルマやイルカサイクルが少ない環境になることが予想され、ヤミカラス構築の通りがかなり良くなると感じたので今回もヤミカラスを信じることに。
イダイナキバ:物理の範囲アタッカー
ハバタクカミ:特殊の範囲アタッカー
テツノツツミ:高速フィニッシャー兼第2のS操作
セグレイブ:単体アタッカー兼先制技フィニッシャー
以上4体はそれぞれの役割において最強格なので迷わず採用。セグレイブだけは同じ役割を近い水準でこなせるポケモンにカイリューやドドゲザン等がいるが、ハバカミに通る氷の先制技をタイプ一致で使えるという点でカイリューと、追い風が活きる低くない素早さでドドゲザンと差別化できるので採用に至った。
この5体だと対砂パ(特に砂+イエアルマ)が怪しいので、イエアルマに五分を付けながら砂パとの相性を逆転させるポケモンとしてハッサムを採用して完成。少し重めなハバタクカミをバレパンで縛れるのも良い。
個体解説
ハバタクカミ
【性格】
ひかえめ
【努力値】
H228 B76 C84 D4 S116
【調整意図】
H→16n-1
HB→A特化悪テラドドゲザンのふいうちを確定耐え
C→H4ハバカミへの妖テラムンフォが81.2%でワンパン
S→最速ガブリアス抜き
【備考】
妖テラしてムンフォマジシャを押してるだけで強い神ポケモン。裏にテラスを温存しないといけない場面以外は積極的にテラスを切っていく。シャドボはお互いテラスがない時のミラー用、ジェムはガモス等をワンパンできるように採用したが基本妖技しか押さない。耐久に厚めに振ってるのでいろいろ耐えて使いやすかった。
テツノツツミ
【性格】
おくびょう
【努力値】
B4 C252 S252
【調整意図】
タスキなので攻撃性能を重視
【備考】
隠密マント、ブーストエナジー等いろいろ試したが、カミの攻撃を確実に耐えてほしい場面が頻発した(特にvsアロー系の初手)のでタスキで運用。技はこの並びならアンコールを打ちたい場面が少ないので、この4つ固定でいいと思う。
イダイナキバ
【性格】
ようき
【努力値】
H4 A252 S252
【調整意図】
最速サフゴを抜きたいため最速、耐久調整先が見つからなかったのでAぶっぱ
【備考】
元々珠を持っていたがセグに珠を持たせたい場面が増えたため、同倍率の火力補助を行えるブーストエナジーを採用。珠と違って反動ダメが無いことが活きる場面も多く(対砂パ等)、良い選択だったと思う。受け出せるほどの耐久を持ったポケモンが構築に存在しないため交代が少なく、エナジーの弱点である「引いたら実質持ち物なし」をあまり感じなかったのも良かった。
セグレイブ
【性格】
いじっぱり
【努力値】
H228 A252 B4 D4 S20
【調整意図】
H→10n-1
HBD→A特化アローのブレバ+おくびょうC252ハバカミの妖テラメガネムンフォを炎テラス時確定耐え
【備考】
対面性能の鬼。炎テラバが地震、つららばりと違い味方巻き込みも回数も気にせずハバカミを倒しに行ける技として、また鋼タイプへの打点として重宝した。珠きょけんの破壊力、珠つぶての先制技と思えないリーチ、まもるによる柔軟な立ち回りとお気に入りの型。
ハッサム
【性格】
いじっぱり
【努力値】
H236 A252 B4 D12 S4
【調整意図】
H→16n-1
【備考】
追い風との噛み合いが良くはないためあまり出さないが、前述の通り重めな砂パ、イエアルマ、ハバカミに強く出れるスーパーサブ。フェイントのまもる貫通と優先度+2が先制技を撃ち合う展開で強くて好き。
ヤミカラス
【性格】
おだやか
【努力値】
H252 B92 D164
【調整意図】
HD→おくびょうC252メガネハバタクカミのマジシャダブルダメ確定耐え
【備考】
技、調整ともに前回の記事のまま。Dに厚めに振ることでハバカミの攻撃を耐える場面が増え、立ち回りの幅が広がる。イカサマはAに振らなくても状況次第で火力が出る技として重宝し、黒い霧は対寿司のキーパーツとなる他、威嚇やぶちかましのデバフリセットなど意外と使い道が多い便利な技。日本晴れもハバカミの特性起動、イルカの水技半減の他、地味にセグの炎テラバ強化でも使える。
立ち回り
vsアロー系
【選出】ツツミセグ-カラス@1(カミorキバ)
相手の先発は99%アロー+カミ、初手は95%追い風+妖技(マジシャorムンフォ)なので、セグの炎テラ+ツツミのタスキで耐えて炎テラバ(カミ)+ドロポン(アロー)で切り返す。こちらの先発2体で相手の先発2体を倒す+裏につぶて1回入れるくらいはできるので、後発からカラスとアタッカー②を出してカウンター追い風で〆る。
vs壁
・壁貼りがロンゲ、ヤミラミの場合
【選出】カミ+@1(ツツミ、セグ、ハッサム)-@2(カラス以外)
カミの妖技+横の攻撃で壁貼りを狙う。
・壁貼りがクレッフィの場合
【選出】セグ+@1(ツツミ、カミ、キバ)-@2(カラス以外)
セグの炎テラバ+横の攻撃でクレッフィを狙う。
両方に共通することとして、壁貼りを1ターンで倒せば片壁しか貼らせない=物理か特殊のどちらかは通る状況を作ることができるのでそこを目標に攻撃していくのが大事。
vsイッカコノヨ
【選出】カラスハバカミ-キバ@1
相手の先発はイッカコノヨ想定。ハバカミの圧でコノヨにテラスを切らせて裏のキバで狩っていきたい。
vsイルカサイクル
【選出】ツツミカミ-カラス+キバorセグ
先発はツツミカミで投げれば基本出し負けしない。カラスの日本晴れでイルカを止めながら削る。
vs限界砂
【選出】カラス+カミorキバ-カミorキバ+@1
ケビンオフ決勝の対面。日本晴れ+範囲技で荒らして試合の主導権を握っていきたい。
vs砂+イエアルマ
【選出】キバハッサム-カラスカミ
・相手の先発がバンギルガンの時
キバ守るでバンギのテラス択を回避しながらバンギの飛行テラバを透かし、ハッサムのバレパン2回でルガンを落とす。キバは1回までなら火力UPアイテムを持ってないバンギの飛行テラバを耐えるので2ターン目以降は強気に動かして良い。(ぶちかましで耐久を下げると耐えないので注意。)
・相手の先発がイエアルマの時
キバのスピナーとハッサムのとんぼをイエッサンに集中してサイコフィールドを壊しながら倒す。キバに地面テラを切るかハッサムに水テラを切るかは完全に択(アルマがワイドフォースならキバにテラス、炎技ならハッサムにテラスが正解)だが、ハイリスクハイリターンなのがキバ、ローリスクローリターンなのがハッサムなので相手のレベルに分けて使い分ける。余談だが、アルマの守るは一番安いしトリルされると裏次第で負け確になり得る。
vs寿司
【選出】ツツミカミ-カラス+キバorセグ
相手の先発はヘイラッシャ+特殊アタッカー(ハバカミ、フロル、サフゴ等)想定。その出し方をしてきたらほぼ確実に両動かしorラッシャ守る+横動かしなので、横に攻撃を集中して残数有利を取る。ヘイラッシャの合体後は、相手の裏にカミが刺さってるならカラスに引いて黒い霧、刺さってないならツツミ守るでカミを切りつつ安全にカラスを展開して対応する。ケビンオフの予選3回戦(配信卓)で理想的な動きができたので詳しくはそのアーカイブを参照。
レンタルチーム
Special thanks
フレ戦で対面ごとの立ち回りの研究に付き合ってくれたカトおじ鯖の皆さん(特にカトおじとフシギダネくん)
当日はその過程で見つけた立ち回りが何度も通りました、ありがとうございました👍
終わりに
ここまで読んでくださってありがとうございました!質問、感想等あればTwitter(
むばしゃ (@poke_mbasha) / Twitter)のDMに送ってください。拡散もよければよろしくお願いします!!
サムネ用